赤いネオンのお店が忘れられない
君に会わなくなってから、
早いものでもう4ヶ月以上になる。
それからの僕はと言うと、
すっかり生きた屍のようになってしまった。
君の存在が如何に大きかったか。
今更ながらに改めて、それを痛感している。
通い慣れた赤いネオンの君のお店。
月に二、三度は通ったお店。
以前に宣言した通り、ブラックリスト入りしてからは一度も通っていない。
辛い決別ではあるが、借金地獄からの立て直しの為、僕が勝手に決めた事。
あんなに近くに感じた君のお店。赤いネオンの君の店を通り過ぎる度に君の事を思い出す。
沢山のお客さんが集まる人気者の君にとっては、気づきもしないどうでも良い事実である。
君は僕のそんな気持ちとは関係無く、今まで通りに男の本能を受け入れているのであろう。
これは失望感ってやつか?
焼餅か?独占欲ってやつか?
ただただ、思い出だけがフラッシュバックする。
そこは、店内に入った瞬間から独特な香りが漂う。香りと言うか、そこで行われる行為を想像させる臭気を放つ。
それも男の欲情を掻き立てる為の演出なのであろう。
その臭気で欲情が高まった後に、粗末なバージョンで仕切られた個室へ案内される。個室と言うには実に粗末な作りだ。薄っぺらい壁は天井までは達していない。その行為に集中出来る様に、ただ目線を遮る為の作り。
声は店内筒抜けだ。もちろん周りに人の声も耳に入ってくる。そのこっそり感も独特な空間の演出の一つ。
そんな個室で、まずはオプションを選ぶ。
決して安くない料金設定に若干のためらいはあるが、せっかくなので思いっきり楽しむべきだ。
視覚と嗅覚をコントロールされた私は、更に触覚と味覚を満たす様に、むさぼる様に君に食いつく。
ただただ本能を満たす為に。
個人的には、濃くって硬いのが好き。
醍醐味って感じがする。
味は濃いけど、臭みがない。それでいて後味はすっきりしている。やっぱりスープが絶品だからなのであろうか。
君を受け入れ、汗ダクとなった僕は最後に楽しみにしている事がある。
そう、君のその一言に逢いたくてついつい最後の一滴が枯れるまで年甲斐も無く頑張ってしまう。
こちらこそ、君に逢える事が喜びです。
きっといつか、また逢いに行きます。
君に出会えなくなってもう4ヶ月を越えた。
大好きなラーメンのレビュー記事を書いてみたくチャレンジをしてみたけれど、記憶だけではやっぱりこの程度しか書けなかった。
(注意)画像は一蘭公式サイトより引用