慌ただしい朝の悲劇と
その悲劇はゴールデンウィークの真っ最中。爽やかな朝に起こった。
「なんでこんな日にうちの会社は休みじゃないんだ」普段のくたびれたサラリーマンでごった返すいつもの駅は、里帰りやお出掛けの家族連れで賑わっている。
いつもの様に、いつもの電車、いつもの席に座わり、そして、いつもの様にはてなの購読中の記事を読み漁るこてつ。電車はひと時の書斎である。
そこで、ひとつの記事が目に止まる。
知る人ぞ知る、マスヲさん。
先日、スマートニュースなどにも記事が掲載され、賛否両論の物議を演出し特大バスを放ったお方の最新記事だ。
こてつもちゃっかり話題に乗り読者登録させて頂いていた。
さすが、度々バスを放つだけあってかなりの文才。そしてシュールに巧みな落ちを決めるあたり、ほんとどの記事を読んでいても楽しい。
今回の記事もネタバレになるので多くは語らないが、「一夜一夜に人見知り」初コメでぶっ込める辺りほんと見事。
そんなマスヲさんの記事に時を忘れて読み入る私。読み終えはてブ登録しようとした瞬間。
「次は、○○〜。」時間を割く様な場内アナウンス。
??
こてつ、やらかした!乗り越した!そうここはいつもの書斎。通勤電車の中である事をすっかり忘れていた。
その時のはてブコメ。
そこの誤爆は見事な慌てっぷりを曝け出している。それでもしっかりコメ残すあたり、自分のはてなにかける意気込みだけは褒めてあげたい。
「超やばい!会社に遅れる!」首都圏と違い、ここは田舎の郊外。次の駅もすぐには止まらない。こてつ、色んな言い訳を考える。「え〜。子供が熱出して。。。」「お客さんに急に呼ばれて。。。」どれもこれもしっくりいかない。
仕方ない。次の駅降りたらタクシーで会社行こう。ご存知こてつは貧乏である。タクシー代はどうする?
幸い昨晩、妻から渡された5月分の駐輪場代1600円が財布にある。行けるか?
何はともあれ、乗り越し140円追加で払い、タクシーに駆け込む。
「なんとか間に合わせますよ!」さすがプロの運転手。予告通り始業時間10分前に会社へ到着。
??
手持ちのお金が少ない事をすっかり忘れてた!1600-140=1460円。80円足りないんですけど。。。
そんな困った状況に、タクシーの運転手「80円はサービスしておきますよ」と言って、私の始業時間の事を心配してくれた。そして私は深くお礼をし、事務所まで足早に去った。
人の暖かさに、ほんとありがとうとしか言えない爽やかな朝の出来事でした。